CATEGORY:クスノキ科
2020年10月07日
タブノキ



●タブノキ(Machilus thunbergii Siebold et Zucc.)
クスノキ科タブノキ属
・葉の形 長楕円形
・葉のはえ方 互生
・葉縁 全縁
・花期 4~5月
・両性花
本州~九州に自生。街路樹や公園樹に用いられる。
葉身長8~16cm、葉柄は2~3cmになる。厚い革質で、表面は深緑色で光沢がある。裏面は灰白色になる。
先端が急に狭まって、短く突き出る。
葉柄をちぎると粘液が生じ、似た樹と比較する際のポイントのひとつとなる。
枝先から出た新しい葉の腋に円錐花序をつけ、黄緑色の花を多数咲かせる。
果実は球形で、8~9月に黒紫色に熟す。
冬芽は混芽で大きい。多数の鱗片に包まれ、赤みを帯びることがある。
高木で、5~25mになる。
樹皮は灰褐色で、皮目が点在する。古くなると不規則に割れて剥がれる。
マテバシイ(Lithocarpus edulis (Makino) Nakai)に葉がよく似るが、本種と見分ける点を以下にあげる。
本種の枝先には大きな芽が目立つが、マテバシイには見られない。
葉裏が白色を帯びるが、マテバシイは葉裏の毛の存在によって金色に近い色になる。
本種の葉をちぎるとクスノキ科特有の香りがある。